そうは言っても〜私的所見〜

備忘録的に。芸術のこと。ファッションのこと。生きること。愛すること。食べること。

とにまぁ

人間というものは、得意分野でこそ失敗すると聞いた。

前はこの意味がいまいちわからなかった。でも、だんだんとわかってきた。よかった成長できて。

友人が、「これ、やっと見つけたんですよ!!昨日買ったんです!」と、ある物をみせたとする。その物は、自分も興味があった物であった。そこで良かれと思い、「それよりこないだ○○にあった、▲▲のほうが貴方(友人)の探してた物に近いよ」と、言ったとする。

友人はなんか面白くないような顔をした。

 

こういうのってあると思うんです。 別にけなされたわけでもないけど、話をもっていかれたような、なんかもやもやした気分になるというか。

 

だから、話の内容が、自分の好きなことや、得意分野のときほど、質問されるまで、自分のことは話さないほうがいい。聞上手ってこういうことなのかって、ちょっとずつだけどわかるようになってきた。まだまだだけど。

ちょっと嬉しい

嬉しいことがあった。なので静かに嬉しがる。

誰に「ねぇねぇ」とか話さない。それでよい。

 

今日はさすがにそれなりに忙しかったので、いろいろと妄想するひまがなかったが。あたりまえだけど。

若冲展、閉幕。

 

まだ終わったばっかりだけど、なんかこの展覧会、忘れられなくなりそう。

今年のGWがいつもと違ったからなのかな。

何年か後、あれがひとつのポイントだったとか思うような。そんなかんじ。

 

なんか絵みたい。

得するの??

今日、とあるニュースポータルサイトの見出しに、「消えて欲しい男性芸能人」というものがあった。

ざっくりいうと・・・だけちらっとみたけど、こういうの、読んでなんか得するのかな。まぁ日々のニュースが得するだの損するだのっていう視点ではないとはおもうけども。

二、三日前には、「育ちが悪そうな女性芸能人」ってのもあったけど。

育ちって「良い」ってのはあると思うけど、「悪い」っていうのは。。。

大人になったら生まれとか環境とか、もう関係ないと思うし。

人間性とかふるまいとかは、育ちやなんやと関係ないと思うけどな。

 

それにしても、ほんと、こういう記事は誰か望んでいる人がいるのか。

なんなんだ。

 

何年か前(かなり前か)、国(政府機関とかそんな類だったと記憶)埼玉県が一番住みたくない県とか、そういうネガティブなランクで一位だったとかいう記者会見で、埼玉県知事が、

「誰かこれ、知りたいんですか?知ってどうするんですか。それに、こんな調査を税金使ってやって何が面白いのか」

と、憮然としたかんじでお話されていた。

わたしは、心から「ほんとにそうだ!!」って思った。

月空亡

4月5月は、月空亡。ってことで、年明けから3月までの、なんかいけいけな気分からちょっと盛り下がるっていうか、ちょい低めなテンションです。

こうなるのはだいだい察しがついていたので、まぁこんなもんなんでしょう。

 

冬の間の、根拠もないなんか人生うまくいくぞ的なものは、すっかり落ち着きました。

今年のテーマは可能性を明らかにするってことなので、その考えには可能性があるのかないのかっていうことをひとつひとつ明らかにしていけばいいかなと。

関東や関西に住みたいってことが、なんだか壮大なことに思えてしまうのだが、何もアメリカやヨーロッパに住みたいって言っているわけでもないし、人によっては、引っ越せばいいじゃんって簡単に言うよな。

そのとおりだと思う。

 

札幌に住みたいって思いながら、そんなの無理だって思ってたころ。

30歳近くて、学歴もない私に仕事なんてあたらしく見つかるわけがないって思っていたころ。「こうやってたまに遊びにこれるから、別に札幌に住みたいってわけでもないし」とか嘯いていた頃。思い出すな。

 

なんせ、私の若い頃、田舎では、「東京なんて住むところなんかじゃない。たまに遊びに行ければじゅうぶん」とか、いっぱい聞かされて、大人にだまされたわ。

 

でもま、今の自分に合っている考え方をして、あっているように人生進みますからね。

 

この先も楽しみだなって思うようにします。

誰が悪いとか何が悪いとか

東京上野の東京都美術館で開催されている、伊藤若冲展が連日大盛況で、押すな押すなの大行列。にわかに信じられない入館までの待機時間がツィートされており、まぁ、たいへんな騒ぎなわけですが。

入館までに長時間外で待たされて、館内でも展示室内に入るまで待たされて、やっと室内に入ったかと思いきや、そこには絵の前と埋め尽くす、人、人、人。。とか。

 

まともに鑑賞なんてできたもんではないらしく、いろいろなご意見が飛び交っておりますが、どんな対策を立てようと、とにかく鑑賞希望する人がすべてのキャパを超えているので、運営側がどうとか、都美のスタッフの方がどうとかという問題ではない。

都美のスタッフの方々、連日本当にお疲れ様です。

私が行った日は、5/2。GWの中でもいちおう、平日だったわけですが、夕方を狙って、45分ほどで入室できました。動植綵絵のフロアは、もちろん混雑はしておりましたが、押し合い圧し合いは、絵の前だけでフロアの中にスペースはありました。でも、連休明けはどうやらもっと密度だ高くなっているようですね。

閉館時間近くは、地下階はガラガラで快適に鑑賞できました。あれは良かったな〜。屏風が見放題ってかんじで、すごく幸せでした。

 

とまぁ、わたし自身は特に今回の若冲展が特別ひどいとか思わなかったし、前回行列した、マウリッツハイス美術館展についても、まぁしかたないわな。って思いましたね。

 

すべてを仕方ないで終わらせてしまうのもなんなのですが、みたい人がたくさんいるんだから・・・ってことで。

 

でも、去年の京都国立博物館琳派400年もそうですけど、ちょっと異常だな。若冲が人気あるのはわかるけど、ここまでなるかね。

今回の若冲展に行った方の中で、今年中に他の美術展に行く人、何人くらいいるんだろうか。

 

国立西洋美術館世界遺産に正式に登録されたら、また混むんだろうなぁ。

これからの西美はクラーナハがある。西美は常設展が良いので、今度じっくり行きたいなって思っていただけどな。混むのか。。

 

課題とこれから

東京に滞在して。わたしはいろんなこと考えていた。

 

美術館巡りだ大好きだけれど、一緒にいた人には何回も、「そういうイメージがない」と、言われ、料理をするイメージもないと言われ、お菓子を手作りするイメージもないと言われ。

 

なんか会話がかみ合わないと感じていたのは、たぶん向こうもそうなんだろうけど。

 

これから私は、人を決して自分のイメージで決めつけた発言は慎むように決めた。

もしイメージと違っても、それがコバカにしたようなふうにとれるような話し方はしないように気をつけようと思った。

 

年がら年中、悪態ついているわけでもないし。

 

何より、自分が大好きな美術鑑賞の趣味をいちいち「イメージと違う」だのなんだの言われて嫌だった。

嫌だときちんと認識して、そこから何を反撃するわけではないけど、自分は、人が大切にしている部分に勝手な決めつけはしないようにしようと思った。

 

それがわかっただけでも良かった

東京美術展めぐりの春の大型連休

ちょっと非日常なGW東京滞在から、間1日仕事を挟み、土日にどっと疲れが出て、さて本日より通常操業です。

 

1日3会場平均で東京中心部の美術展ほか展覧会会場をまわりました。

前回は3月はじめ。その時は、ボッティチェリ展とラファエロ前派展に行ったのでした。その時すでにカラヴァッジョもやっていたんですが、時間が無く開期も長いので次に回しました。

今回そのカラヴァッジョ展と、前回時、閉室していた西美の常設展に行きました。

常設展が思ったより良くてまた今度来ようと思いました。

上京時にまとめて企画展を鑑賞するので、常設展までまわれないのです。

関東圏に住んでいる方たちがうらやましいなぁ。

 

カラヴァッジョ展の良いところは、なんといっても絵一枚一枚のサイズが大きくて、多少の混雑などもろともしないところ。あれは良かったですね。場所も西美で良かったと思います。

 

さて、西美の常設展に後ろ髪を引かれながら次に向かったのは、今、一番のキラーコンテンツ若冲展。ま、覚悟はしてました。今回は最初から夕方に決めてました。最後尾に並んで50分ほどで展示室へ。1F動植綵絵から。まぁ人人人だったんですが。

2Fプライスコレクションも良かったな。で、閉室間際になってから、B1Fへ。ガラガラの展示室。たっぷりじっくり鑑賞できました。

B1Fがなんであんなにガラガラなのか不思議です。

金閣寺の襖絵とか素敵だけどなぁ。

ひとまず、若冲のお祭り騒ぎに参加し、あの若冲てんこ盛り展覧会をこの目で観た!!という満足感にも浸りながら、紀尾井町のルイヴィトン展へ。銀座松屋からバスで行きました。

これまた時間が足りない。あれはもう一回行きたい。ほんとに行きたい。

 

もう一回行きたいと思うものがもう一つ。

サントリー美術館の広重ビビッド。これは時間埋めで行ったですけど、ほんとうに良かったですね。

今までありがたくみていた浮世絵はなんだったのか。とにかく色や線が鮮やかで、150年以上前の作品とは思えない。

青が綺麗な絵って、洋画日本画問わず良いですね。ブルー好きだ。

当時の人たちの生活の活気熱気まで伝わってくるんです。そしてただ派手な色ではなく、渋いところは渋くカッコ良く。粋でいなせで。

一時間じゃぜんぜん時間足りなかったよ。また行きたい。

 

広重の前に、中野で桑原弘明展を見に行った。中野ははじめて行きましたけど、あんなところだとは。なんというか混沌としていました。

そしてスコープ作品は観ていて楽しくて、何度も何度もみてしまいました。

本も買ってしまった。美術展で図録はまず買わない私が珍しいです。

 

別の日には、目黒、恵比寿方面を攻めまして。

目黒区美術館から。

ぐるっとパスで、割引券ではなく、入場券だったから訪問というわけではないけど、優先順位は低めの、高島野十郎展。

やーこれが良くて。今の私は、果物とかの静物画がとても好き。この方も最初は人物画が飾られていて、うーんと思っていたのですが、風景になって「お!」と思って、静物画が一番良かったです。あの蝋燭も含めて。

「すももと桃」って作品が忘れられない。あの水蜜の産毛感。いいです。

緊張感のある静物画っていいですね。この方って、描くのがとても楽しくて、描いていることにすごく幸せを感じていたのではないかな。

そんな気持ちまで伝わってくるような、とても良い展覧会でした。

 

その次に、庭園美術館。ここは場所と庭と建物が素晴らしいですね。来ただけで嬉しかったです。

 

次は、山種美術館奥村土牛です。もちろん良かったです。

 

まだ他にもみましたけど、今回は日本人画家の展覧会が出色でした。私的にはですけどね。

 

東京や京都の美術館に入室する時のあの高揚感。幸せでした。