東京美術展めぐりの春の大型連休
ちょっと非日常なGW東京滞在から、間1日仕事を挟み、土日にどっと疲れが出て、さて本日より通常操業です。
1日3会場平均で東京中心部の美術展ほか展覧会会場をまわりました。
前回は3月はじめ。その時は、ボッティチェリ展とラファエロ前派展に行ったのでした。その時すでにカラヴァッジョもやっていたんですが、時間が無く開期も長いので次に回しました。
今回そのカラヴァッジョ展と、前回時、閉室していた西美の常設展に行きました。
常設展が思ったより良くてまた今度来ようと思いました。
上京時にまとめて企画展を鑑賞するので、常設展までまわれないのです。
関東圏に住んでいる方たちがうらやましいなぁ。
カラヴァッジョ展の良いところは、なんといっても絵一枚一枚のサイズが大きくて、多少の混雑などもろともしないところ。あれは良かったですね。場所も西美で良かったと思います。
さて、西美の常設展に後ろ髪を引かれながら次に向かったのは、今、一番のキラーコンテンツの若冲展。ま、覚悟はしてました。今回は最初から夕方に決めてました。最後尾に並んで50分ほどで展示室へ。1F動植綵絵から。まぁ人人人だったんですが。
2Fプライスコレクションも良かったな。で、閉室間際になってから、B1Fへ。ガラガラの展示室。たっぷりじっくり鑑賞できました。
B1Fがなんであんなにガラガラなのか不思議です。
金閣寺の襖絵とか素敵だけどなぁ。
ひとまず、若冲のお祭り騒ぎに参加し、あの若冲てんこ盛り展覧会をこの目で観た!!という満足感にも浸りながら、紀尾井町のルイヴィトン展へ。銀座松屋からバスで行きました。
これまた時間が足りない。あれはもう一回行きたい。ほんとに行きたい。
もう一回行きたいと思うものがもう一つ。
サントリー美術館の広重ビビッド。これは時間埋めで行ったですけど、ほんとうに良かったですね。
今までありがたくみていた浮世絵はなんだったのか。とにかく色や線が鮮やかで、150年以上前の作品とは思えない。
青が綺麗な絵って、洋画日本画問わず良いですね。ブルー好きだ。
当時の人たちの生活の活気熱気まで伝わってくるんです。そしてただ派手な色ではなく、渋いところは渋くカッコ良く。粋でいなせで。
一時間じゃぜんぜん時間足りなかったよ。また行きたい。
広重の前に、中野で桑原弘明展を見に行った。中野ははじめて行きましたけど、あんなところだとは。なんというか混沌としていました。
そしてスコープ作品は観ていて楽しくて、何度も何度もみてしまいました。
本も買ってしまった。美術展で図録はまず買わない私が珍しいです。
別の日には、目黒、恵比寿方面を攻めまして。
目黒区美術館から。
ぐるっとパスで、割引券ではなく、入場券だったから訪問というわけではないけど、優先順位は低めの、高島野十郎展。
やーこれが良くて。今の私は、果物とかの静物画がとても好き。この方も最初は人物画が飾られていて、うーんと思っていたのですが、風景になって「お!」と思って、静物画が一番良かったです。あの蝋燭も含めて。
「すももと桃」って作品が忘れられない。あの水蜜の産毛感。いいです。
緊張感のある静物画っていいですね。この方って、描くのがとても楽しくて、描いていることにすごく幸せを感じていたのではないかな。
そんな気持ちまで伝わってくるような、とても良い展覧会でした。
その次に、庭園美術館。ここは場所と庭と建物が素晴らしいですね。来ただけで嬉しかったです。
まだ他にもみましたけど、今回は日本人画家の展覧会が出色でした。私的にはですけどね。
東京や京都の美術館に入室する時のあの高揚感。幸せでした。